■沖縄の食べ物は?と言ってすぐに思い浮かべるほどポピュラーな沖縄そばの中でも、「ソーキそば」は全国的に有名になりました。沖縄県内では、各地に名物の「ソーキそば」があって味を競い合っています。そんな「ソーキそば」を簡単に家庭で作る方法・・・・、市販の「そば」や「つゆ」を使って、ソーキの煮付けだけを一から作ってみました。「ソーキそば」は「ソーキ」が命ですから・・・。 | ||
ところで、「ソーキ」って何?というお方・・・、 ソーキとは豚のあばら肉のことです。レシピ第6回で「ソーキのおつゆ」を作りましたよね。そう、簡単にいうと、スペアリブのことです。それを煮込んだものを沖縄では「そば」の具として上に載せて食べるのです。これが又美味しいんだなあ・・・。お店によって多少味が異なったり、・・そうそう、そばつゆの味もお店によって出汁の取り方が異なるようです。かつお出汁と豚出汁の割合が色々とあるようで・・・・まあ、それは好みによるわけですが、ちなみにエミおばさんは「豚肉の出汁」主体の方が好きですねぇ・・・・。 |
■それではまず、「ソーキの煮込み」を作ってみましょう。 材料です。 @ソーキ(豚のあばら肉:スペアリブ)1kgほど Aかつお出汁2カップ B泡盛1カップ(無ければ日本酒で代用します・・ちょっと多めに) C砂糖1/3カップ(又は黒糖1/2カップ) D醤油1/3カップ |
これが「ソーキ」です。長さを6−7cmにカットしたものです。 ■それでは早速調理といきましょう! | |
@ソーキを鍋に入れ、ひたひたの水を入れて火にかけます。 沸騰したら「ソーキ」を洗うようにして、一度お湯をぜーんぶ捨ててしまいます。そして、再度水を入れてもう一度水洗いして、その水も捨ててしまいましょう。(本当はざるにソーキを移して、水洗いをした方が良いですね) | |
Aソーキの入ったお鍋に、かつお出汁2カップと泡盛、砂糖、醤油を入れて、火にかけ、沸騰したらアクをとり、弱火で2−3時間ほどじっくりと煮込みます。 このとき、ソーキがひたひたの出汁の中で煮込むようにするため、出汁が少なければ補充します。 | |
B3時間ほど煮込んだ状態の写真です。このままでも結構美味しくなっていると思いますが、本当に美味しいのは、このまま一晩寝かせて、次の日、再度朝夕1−2時間ほど、水を足して(焦がさないように)火にかけ・・・・、そうして2日ほど経ったソーキは味がしっかりしみこんで、柔らかくなってとても美味しくなっているはずです。 ●コツその1、泡盛を使用すると肉が軟らかくなります。 ●コツその2、焦がさないように水分が少なくなったら水を足します。 ●出来るだけ時間をかけてじっくり煮込みましょう。 | |
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■ソーキそばを作りましょう! 市販の生のそば(茹でそば)と、市販のそば出汁、それに今作ったソーキ、刻みネギ、紅生姜、沖縄かまぼこを用意しました。 @市販の「そば出汁」は濃縮ですから、あらかじめお湯で割っておきます。 | |
Aそば250gを袋から取り出し、一度、さっと湯通しします。(お湯に漬けすぎると柔らかくなりすぎて美味しくありません)。そのそばを丼に入れ、@で用意した「そば出汁」をかけます。 Bその上に、ソーキの煮付け、かまぼこ、刻みネギ、紅生姜を載せて出来上がりー! | |
■完成した「沖縄ソーキそば」です。 さて、食べる前に・・・。好みですが唐辛子(七味でも一味でも可)をかけます。または、「コーレーグースー」という唐辛子の泡盛漬けを数滴垂らして薬味にして食べます。これが通(?)です・・・?? そばつゆは、家庭で一から出汁を取るのは面倒です。沖縄ではいろいろなメーカーが「茹でそば」と「そば出汁」を販売していますので、それを使用すると便利なのですね。 手に入らない方には、食材コーナーでご用意致しております。よろしければご利用ください。 |
●琉球料理豆知識 「コーレーグースー」って言うのは本来「高麗古酒」と書くようです。昔むかし、琉球王朝華やかなりし頃、時の朝鮮からもたらされた「唐辛子」を、そのときの朝鮮=高麗(こうらい)と言うようになり・・これがなまって「コーレー」となり、その「高麗」を泡盛の古酒(つまり、クース)に漬けたところから、コーレーグースーと呼ぶようになったといいます。多分本当! |