「ふーちばージューシー」って何?・・・。ふーちばーというのは、沖縄の言葉で「よもぎ」のこと。ほら、お餅に「よもぎ餅」があるでしょう。あのよもぎを料理に使います。「じゅーしー」とは「雑炊」のこと。つまり「よもぎ入り雑炊」なのです。よもぎは薬草の一種です。胃腸の調子を整えるのにとても良く効きます。ここでご紹介する「ふーちばージューシー」は、二日酔いの時や体調が悪く食欲が無いときなどにとても良いお料理、お子様にももちろんお召し上がりいただきたいお料理です。最初はよもぎの味にちょっと抵抗があるかもしれません。しかし、この味に慣れるとたまらなく又食べたいと思うようになりますから不思議です。ここでご紹介しますのは「エミおばさん風のふーちばージューシー」です。是非お試しを・・・。
■まずは、材料を揃えましょう。
@ふーちばー(よもぎ)適量
A豚三枚肉、またはバラ肉
B卵1個
C中華の鶏がらスープ(市販のもの)
D冷やごはん(一人茶碗一杯程度)
E塩少々
■さて、それでは下ごしらえから・・・。
@「ふーちばー」は葉っぱの若いものを指で摘み取ります。このとき、もったいないと思わずできるだけ柔らかい部分を摘みます。右の写真は一人分の材料を揃えてみました。大体葉っぱ10−15枚ぐらいです。それを良く洗っておきます。

A豚三枚肉を適量短冊状に切ります。

B冷やご飯を用意します。


C卵を器に落とし、箸でといておきます。


■調理に入りましょう。
@おなべにお湯を沸かします。人数にもよりますが普通の雑炊を作る量で。ご飯が水分を吸収しますので気持ち水の量は多めに・・・。

Aお湯が沸騰しましたら、お肉を入れます。アクが出たら取りましょう。


Bそこへご飯を入れ柔らかくなるまで煮こみましょう。

C中華の鶏がらスープを小匙一杯入れて味を見ます。味が薄ければ塩を少々入れながら味を整えていきます。鶏がらスープの量をふやすとコクが増してきます。お好みで調整してください。


D味が整ったら、とき卵を入れて静かにゆっくりとかき回します。中華の卵スープを作る要領ですね。

E最後に「ふーちばー」を入れ、ふーちばーに火が通ったところで火を止め、出来あがりです。
■さあ、盛り付けです。
大き目の器でお召し上がりを。

どうです?簡単に出来て、胃腸に優しい薬膳料理の出来上がりです。この料理、まさに医食同源。沖縄ではこのように薬効性の高い濃緑色野菜を良く食べます。強い日差しを浴びて育った身体に優しい野菜ですね。このふーちばーは魚入り味噌汁などに入れますと生臭さを消すと同時に食欲増進にも繋がりますね。


最初は臭いなどに抵抗があるかもしれません。しかし、日頃インスタント食品や冷凍食品あるいはファーストフードを多食している方は是非このような料理も時々お召し上がりください。馴れると本当においしい自然で健康的なお料理です。
●ふーちばーは沖縄では野菜としてスーパーなどで売られていますが、道端や野原にも結構自生しているものです。皆様の地域ではどうでしょうか。もしお店になければ、ちょっと周辺を探してみてはいかがでしょうか。
●三枚肉の代わりに「シーチキン」や「鶏肉」を入れても美味しいです。
●ここでは「中華の鶏がらスープ」を味のベースに使用しましたが、「鰹だし」でも結構です。ご家庭にある調味料でお試しください。個人的には「鶏がら」の方が好きですけど・・・・・・。お料理は自分流にアレンジすることが楽しいです。


●お縄料理のレシピ集
■ゴーヤー料理を作る ■ハワイアンおにぎりを作る ■黒糖入り葛餅を作る 
■タコライスを作る ■芋くじアンダギーを作る ■ソーキ肉のおつゆを作る
 ■らふてーを作る ■いなむどぅちを作る ■ちんびんを作ろう 
■ふーちばージューシーを作る
■ジーマミー豆腐を作る ■中味汁を作る ■ふーチャンプルーを作る  
■島らっきょうを料理する ■ソーミンチャンプルーを作る
■玄米ドリンクを作る
 ■サーターアンダキーを作る ■へちま料理を作る
■足ティビチをつくる 冬瓜のおつゆを作る イカのスミ汁を作る
ソーキそばを作る クーブイリチーを作る ミミガーを料理する
ひらやーちーを作る 油味噌(豚味噌)を作る ぽーぽーを作る
魚のマース煮を作る スーチカーを作る