■麩。
本土では「麩」といえばおすましの具か、お雑煮に花麩が使われていることしか頭に浮かんでこなかったのですが、その「麩」をご飯のおかずに使用する・・・。最初食べたときは「どんな味がするんだろう」と興味津々でした。しかし、実際に食べてみると、普通の野菜炒めと変わらないのです・・・。では何故わざわざ「麩」を使って炒め物にするのか・・。それは、「麩」がクルテンという小麦蛋白質が豊富に含まれているということが分りました。豆腐の大豆蛋白質と同様、人の健康にとっても良い食品なんですねー。

第13回のレシピは、この「麩」を使った沖縄料理、「ふーチャンプルー」に取り組んでみましょう。

ここで使用している車麩はかなりもろくて大きいものです。食品コーナーでは圧縮して簡単にご利用いただける麩をご用意いたしております。(こちらをご覧ください)

A:それではまずは材料を揃えましょう。


[4人分の材料です]

1.くるま麩 50g
2.卵 4個
3.塩 小さじ1/2
4.サラダ油 適宜
5.ポーク缶 1/2個
6.醤油 適宜
7.ごま油 適宜
8.季節の野菜[ニラ、モヤシ、キャベツ、人参など] 


  
B:それでは、調理に入りましょう・・。


@まず、麩を適当の大きさに包丁で切ります。ここでは幅4cmほどに切りました。
Aその麩をひたひたの水に浸し、水分を含ませます。




B充分に水分を含んだら、その麩を手でしぼって、水を切ります。

Cしぼった麩をさらに食べやすい大きさにちぎりましょう。


Dその麩に、溶き卵4個分を混ぜ合わせ、麩に卵が充分に絡むようにします。





Eフライパンにサラダ油小さじ2を入れ、フライパンを熱し、Dの麩ととき卵を全部フライパンに入れて、塩を軽く振り炒めます。
E炒めた麩を、一度お皿に取り出します。





F次に野菜炒めです。
野菜と一緒にここではポーク缶を使いました。
サラダ油大さじ2を入れたフライパンを熱し、そのポークを入れて炒め、次に季節の野菜を入れて一緒に炒めます。醤油を適当に入れ味を付けます。



Gそこへ、取り出しておいた麩を入れ、混ぜ合わせます。ここで味を見てみましょう。味が薄ければ、塩・醤油で整えましょう。胡椒を少々入れても良いですね。

H仕上げに胡麻油を適宜入れて香りをつけます。





さあ、これででき上がり。
お気に入りの器に盛り付けましょう。

さて、「麩」がどのように仕上がったでしょうか。卵を充分に含んだ麩は、多分卵焼きのように仕上がっているはずです。そして、使用した卵以上にボリウム感が出ていると思います。



■これが、沖縄の庶民の味のひとつ「ふーちゃんぷるー」です。麩を一緒に料理することによって、良質の植物性蛋白質も摂取してしまう、まさに庶民の知恵ですねー。みなさんも是非お試しくださいね。

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