■19回目の沖縄料理教室は、なーんと、「豚足」の料理です。この食材は沖縄・九州地方を除いてほとんどお目にかからない食材ではないでしようか。それだけに、「豚足」と聞いただけで、「えーっ、豚のあしー!!」と悲鳴が聞こえてきそうですね。でもね、この豚の足の・・特につま先部分の軟骨辺りは煮込むとゼラチン状となり、コラーゲンがたっぷりと含まれていて、これが体に良いのです。「脂っこい」のではないかと思われますが、うーん・・確かに脂っこく感じるなぁ(笑)。でも、そこは夏の暑さに負けない体力づくりの為に、出来るだけ「脂っこくない」調理をしてみましょう。

この「足ティビチ」のレシピは、サンフランシスコの榊原さま始め、数人の方からリクエストをいただきました。有り難うございました。

■それでは材料から。(3−4人分)
@豚足を約1.5kg(写真のように5cm幅ほどにカットしてもらいましょう)
A昆布2−3枚
B大根1/2−1/3本
C鰹だしで、だし汁を1.5カップ用意
D泡盛(なければ日本酒で代用しましょう)
E塩、醤油

その他に、厚揚げを入れてもいいですね。
■それではお料理に入りましょう・・。と、その前に・・・。
皆さんが購入してきた「豚足」はどのような状態ですか?もし、表皮の処理がなされていなくて、毛が生えたまま・・、そんな状態でしたら、まず、表皮を火であぶります。綺麗に毛を焼きましょう。そして、できたら剃刀できれいに削り取ります。それをお湯で洗います。本当は、この処理を下あと、ぶつ切りにするといいですね。

■まずは、下ごしらえを。
@昆布の表面を水で洗って水に漬け、柔らかくなったら長さ10cmほどの結び昆布にしておきます。
結び昆布と言うのは、昆布を15cmほどに切って真ん中に結び目を入れるものです。
A大根は皮を剥いて、3−4cm幅に切っておきます。
■それでは料理に入りましょう。

@鍋に水を入れ、火に掛けます。
そこへ「豚足」を入れて、1時間ほど湯がいて火から下ろし、ゆで汁をこぼします。これで、油分を抜きます。
A「豚足」が入ったままの鍋に、新たに水を1リットルほどと、泡盛を200−300cc入れます。泡盛がなければ日本酒をちょっと多めに300−400ccほど入れて火に掛けましょう。
そのまま、ぐつぐつと弱火で5−6時間煮込みます。
途中で大根を(厚揚げを用意してあったらいずれも一緒に)鍋に入れます。


注:圧力鍋を使用する場合は短い時間でお肉が柔らかくなります。一度お試しになられても結構かと思います。
B5−6時間経ったら、鰹だしで作った「だし汁」を1.5カップ入れ、昆布を入れます。さらに、15−20分ほど煮込みます。

C塩、醤油で味を調えます。どちらかというと「塩味」を主体に味付けします。

Dこの辺りで、「豚足」はかなり柔らかくなっているはずです。箸で持ち上げようとすると、崩れそうな感じです。
■これで出来上がり!!お疲れさま!!

さあ、早速深めのお皿に盛りつけです。
「豚足」と「大根」「昆布」などを盛り付けたら、少しおつゆを上から掛けて、盛り付け終了。


これが、うわさの「足てぃびち」です。
●「足てぃびち」は長時間煮込んで、ゼラチン状になり、ビタミンBやコラーゲンが豊富に含まれていて、健康にとても良いものです。脂っこくて太ってしまう・・などとお考えのあなた、それは、多分認識不足です。太るのは食べ過ぎと運動不足。「足てぃびち」を食べて、元気もりもりになりましょう。

●お縄料理のレシピ集
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