■「いなむどぅち」なんて聞きなれない名前の料理です。
簡単に言えば沖縄風「豚汁」とでも言いましょうか。「いなむどぅち」は「猪もどき」と書くそうです。つまり、昔は猪の肉で作っていたんですね。味の基本は甘味のある白味噌仕立て。沖縄のお祝い料理のひとつです。味噌汁と言うよりも、おかずに近いくらい濃厚な味に仕上がります。


■まずは材料です。(5人前を基本にします)
@出し汁(料理屋さんでは豚と鰹の両方の出汁を使うそうですが、ここでは手間を省くために我が家の作り方を・・・。豚肉はかたまりを一度ゆでてから使用しますが、そのゆで汁を残しておきましょう。そこに市販の鰹出汁を加えます)

A豚の三枚肉 200g

B干し椎茸 3枚ほど

Cこんにゃく 200g

D揚げ豆腐 120g、又は油揚げ2−3枚

Eカステラ蒲鉾 100g (沖縄ではカステラ風の蒲鉾がありますが、さつま揚げとか普通の蒲鉾を代用しましょう。

F白味噌(甘口) 120g (沖縄ではいなむどぅち用の白味噌を売っています。ここでは普通の白味噌を使って、仕上げに味醂で甘味を足してみることにします)


●それでは作り方です。

@豚の三枚肉は塊のまま鍋に入れ、たっぷりと水を入れて強火にかけます。、煮立ってアクが出てきたらよーく取りましょう。途中から中火にして肉が柔らかくなるまでゆでます。

A柔らかくなった肉を取りだし、1cm幅ほどの短冊に切ります。
[このときのゆで汁はそのまま残しておきましょう]

B椎茸は水に戻し、石づきをはずし短冊に切ります。

Cこんにゃくも同様に短冊に切り、湯がいておきます。

D揚げ豆腐又は油揚げは熱湯でさっとゆがいて、短冊に切ります。

E蒲鉾も短冊に切っておきます。

短冊状に切った材料。すべて同じ大きさ、同じ長さに切ると綺麗です。

●出汁を作る。
Fさて、Aで残しておいた豚のゆで汁を一度こし器でこして、それの2−3カップ(好みに応じて)にお湯でといた鰹だしを混ぜ合わせ、合計5カップほどの出汁を作ります。濃厚な味を出すためには豚のゆで汁を多めにしましょう。

G鍋にFの出し汁を入れて火にかけ、短冊に切った豚肉、椎茸を入れて火にかけて、煮だったらこんにゃく、揚げ豆腐を加えてひと煮立ちさせます。最後に蒲鉾と白味噌を入れます。

Hここで味見をしましょう。
「いなむどぅち」は甘味のある白味噌仕立てのお料理です。味を見て甘味が足りないと感じたら、味醂を加えてみます。後はあなたのお好みの味に仕上げてください。
お味噌をこし器で足していきます。

■盛り付け

仕上がった「いなむどぅち」を器に入れて出来あがり。中の具をバランス良くお箸で揃えましょう。どうです?美味しそうでしょう。豚と鰹と椎茸の風味が効いたおいしいお料理にしあがりました。


このお料理のポイントは、白味噌をたっぷり使うということです。薄い味噌味にしますと、いわゆる「豚汁」になってしまいます。
●お縄料理のレシピ集
■ゴーヤー料理を作る ■ハワイアンおにぎりを作る ■黒糖入り葛餅を作る 
■タコライスを作る ■芋くじアンダギーを作る ■ソーキ肉のおつゆを作る
 ■らふてーを作る ■いなむどぅちを作る ■ちんびんを作ろう 
■ふーちばージューシーを作る
■ジーマミー豆腐を作る ■中味汁を作る ■ふーチャンプルーを作る  
■島らっきょうを料理する ■ソーミンチャンプルーを作る
■玄米ドリンクを作る
 ■サーターアンダキーを作る ■へちま料理を作る
■足ティビチをつくる 冬瓜のおつゆを作る イカのスミ汁を作る
ソーキそばを作る クーブイリチーを作る ミミガーを料理する
ひらやーちーを作る 油味噌(豚味噌)を作る ぽーぽーを作る
魚のマース煮を作る スーチカーを作る